劇団ざくろう2019年度本公演『ゼンダ城の虜 ~苔むす僕らが嬰児の夜~』

劇団ざくろう2019年度本公演『ゼンダ城の虜 ~苔むす僕らが嬰児の夜~』

≪演出から≫
初めて野田秀樹さんの作品に触れたのは大学に入学したばかりの頃。
友人が録画していた『赤鬼』をVHSで観ていたのですが、それはもう衝撃でした。

未経験で予備知識もないままに大学の演劇科に入った僕にとってエンゲキとは、
役があって、ストーリーがあって、小道具やら衣装やら装飾物があって、
良い声で、滑舌良く、正面向いてセリフを喋る古典的な新劇のイメージしかありませんでした。

そのレッテルのほとんどを『赤鬼』に剥がされました。
メイン3人がクルクルと鮮やかに立ち回り、さまざまな役になり、シーンをつくり、
ストーリーも台詞遊びの中から浮かび上がってくる。こちらの想像力は常にかき立てられて
ブラウン管のこちら側でも作品の一部になる。そんな体験でした。
僕たちの世代(80年代生まれ)にとってリアルタイムではない夢の遊民社は伝説で、
野田さんが現人神のような存在でした。

それからしばらくして、とある現場の打ち上げで、神に会いました。
23ぐらいの僕は、対面に座る歌舞伎役者を押しのけて、
「あの!野田さんにとって!演劇って何ですか!」と青さ爆発しながら聞きました。
それに対して、高めのトーンで、ニッコリ笑って、ゆっくりと、
「んー、演劇がなんであるか、考えたことがないな」と一言。

その時、その一言で、全てに合点がいきました。
理解できた、というよりも納得した。という意味での合点ですが、
「演劇との付き合い方」を教えてもらいました。

本日はご来場いただき、ありがとうございます。
みなさんにとって、演劇は何ですか。
この作品に、僕にとっての演劇を詰め込みました。
リラックスして、気軽に楽しんでいただけたら、何よりです

演出・大河原準介

≪代表から≫
自分が今回、第2回目を迎える劇団ざくろうの本公演で考えたのは、「自分のちっぽけさを知ること」と「だから人とものを創ることに価値がある」ということを身を以て体感して欲しい、ということでした。

そして野田さんの台本ほど自らのちっぽけさを痛感させられる作品はなかなかないと思ってもいて、この『ゼンダ城の虜』は自分にとって大好きな作品で20代前半の頃には持っていたVHSが擦り切れるくらい観たけれども、観る度に「これをもし自分がやったらこんなに面白くできるのだろうか・・・」と我が身の未熟さを思い知らされておりました。

そんな本作を、彼ならばきっと妥協なく真っ向から挑んでくれるであろう人である演劇企画集団LondonPANDAの大河原準介さんの力をお借りして本公演の上演台本として選んだ訳です。

プロでも挑むのは困難だと言われている野田さんの台本へ挑むのだから、高校生が中心であるメンバーにとって決して楽ではない挑戦ではあるし、実際苦しかった時間の方が長かったかもしれません。
しかし、その苦しさを乗り越えた先にある世界を一瞬でも体験できたならば、後の表現者としての人生は一変するはずですし、きっとそれができるメンバーだと自分は信じております。
是非、彼ら彼女らがその未知の世界と出会う瞬間を目撃していただきたく思っております。

代表・横山真

【作】野田秀樹
【演出】大河原準介(演劇企画集団LondonPANDA)

≪出演≫
赤頭巾少年   ・・・ 三浦琴佳
万年青     ・・・ 山田優輝
無法松     ・・・ 上村希
ぼんぼん    ・・・ 三浦琴佳
自来也     ・・・ 坂本翔瑠
-少年十字軍-
トーマ     ・・・ 小出侑佳
ユリスモール  ・・・ 小澤皐
マリエンバード ・・・ 笠井香里
-人工呼吸の森-
吉野杉     ・・・ 田川遥
君尾松     ・・・ 佐々木瑛香
肩尾樅     ・・・ 天江結衣

≪スタッフ≫
舞台監督:わたなべひでお
照明プランナー:神﨑祐輝(劇団短距離男道ミサイル)
照明オペレーター:早川慎一
音響:櫻井楓(㈲舞台監督工房)
衣装・メイク:小出侑佳
制作:横山真(劇団丸福ボンバーズ)/日下美緒
制作助手:渡辺千賀子(三角フラスコ)
宣伝美術:天江結衣/笠井香里
映像:大河原準介(演劇企画集団LondonPANDA)
当日パンフレット作成:三浦礼

【公演日程】2019年12月14日(土)、15日(日)※全4ステージ
※上演時間120分

【会場】せんだい演劇工房10-BOX box-1(仙台市若林区卸町2丁目12-9)

【主催】劇団ざくろう
【協力】北海道芸術高等学校 仙台サテライトキャンパス

劇団ざくろう2018年度本公演『みちのりのまじわり』

劇団ざくろう2018年度本公演
『みちのりのまじわり』

本日は、劇団ざくろう2018年度本公演『みちのりのまじわり』へご来場いただきまして誠にありがとうございます。

この作品は、2017年2月に宮城野区文化センターにて上演された作品で、その時には「みやぶん演劇学校」というWS参加メンバーのエピソードを元に構成し創作しました。
そこに集まった18歳から73歳までの幅広い年齢層の人々の、これまでの人生の「みちのり」が創作現場にて「まじわり」、それによって生まれてきたものを交差点の形に設えた舞台上に乗せることで、出演者一人ひとりの「これまで」と「これから」に思いを馳せてもらう…そんな作品でした。

今回は、その作品の北海道芸術高校版ということで、かなり雰囲気は変わってくるかと思います。前回と違って出演者同士の年齢の幅も近いですし、日頃からよく顔を合わせている同士での創作になる訳ですから。
しかし、長い人生の中で見てみれば彼らのこの高校生活も交差点ですれ違うような僅かな時間であり、だからこそ、今まさにそのすれ違っている瞬間を描くことでまた違った「これまで」と「これから」を描くことができるのではないかと思います。
そして今回はそこへ日替わりでゲストが加わります。この人々が、今回出演の6名とどのような関わり方をしてどのような影響を与えるのかもご注目いただけたらと思います。

そして、この作品をご覧になった皆さまの帰り道の見え方が、少しだけ違って見えたならば、創り手としてこの上なく嬉しく思います。

どうぞ最後までごゆっくりお楽しみください。

代表・作・演出:横山真

【作・演出】横山真(劇団丸福ボンバーズ)

【出演】
上村希/坂本翔瑠/米山陸/山田優輝/佐々木瑛香/田川遥

≪日替わりゲスト≫
18日(金)18:00 郷内宣子
19日(土)11:00 渡辺千賀子(三角フラスコ)&横山真(劇団丸福ボンバーズ)&横山千真
19日(土)16:00 キサラカツユキ(演劇企画集団LondonPANDA)
20日(日)11:00 赤間大樹(中学生WS参加メンバー)&三浦卯乃(中学生WS参加メンバー)
20日(日)16:00 大河原準介(演劇企画集団LondonPANDA)

【スタッフ】
舞台監督:佐伯元((有)舞台監督工房)
演出部:渡邉悠生(仙台シアターラボ)
照明:松崎太郎(アトリエ ミセイ)
音響:櫻井楓
制作:横山真(劇団丸福ボンバーズ)/日下美緒
宣伝美術:三浦礼

【公演日程】2019年1月18日(金)~20日(日)全5ステージ
※上演時間70分

【会場】せんだい演劇工房10-BOX box-1

【主催】劇団ざくろう
【協力】北海道芸術高等学校 仙台サテライトキャンパス